近年、「asilos」と「ILPI」（介護老人福祉施設）の違いは、混乱と議論の原因となっている。今こそこの問題を解明し、これらの用語を区別するニュアンスを理解する時である。

歴史的には、18世紀にアシルムが誕生し、当初は「身体障害者のための施設」として知られていた。1794年、これらの施設は高齢者だけを対象とするようになった。しかし、これらの施設に依存する困窮した高齢者の増加を反映して、福祉が主流となった。カトリック教会も、主に、家族のいない高齢の司祭や修道女を収容するために、庇護活動を展開した。このような身寄りのない高齢者のための施設は、否定的な意味合いを持つようになった。亡命」という言葉は、見捨てられ放置されるというイメージを想起させるようになった。

それから200年以上経った今日、多くのことが変わった。高齢者をケアし、住まわせるための専門的な場所の必要性は、見捨てられた人だけでなく、特別なケアが必要な人、安全性や障害のために一人暮らしができなくなったすべての人にとって不可欠なものとなった。ILPI（高齢者長期滞在施設）は、ケア、安全、生活の質の柱として登場した。ILPIでの生活は、実際、高齢者の生活の質を大幅に向上させることができる。

しかし、「精神病院とLTCIEは同じものなのか」という疑問は残る。例えるなら、公立の学校と公立の塾の違いを考えてみよう。どちらも学校であり、基本的な目的は同じだが、提供される体験はまったく異なる。公立学校は一般的に基本的なことを提供する。一方、公立学校は質も資源もさまざまで、最も手頃なものから最も豪華なものまであり、数ヶ国語で授業が行われ、最先端の技術が導入され、エアコンが完備され、洗練された食事が提供される。同様に、老人ホームも高級なILPIのようなところもあれば、必要最低限のものしか備えていないところもある。

ナーシング・ホーム」から「リタイアメント・ホーム」「老人ホーム」「老人ホテル」「シニア・レジデンス」といった用語への変遷は、こうした施設に対する認識と役割の大きな変化を反映している。見捨てられ、排除されるという歴史的な重荷を背負った伝統的な老人ホーム制度は、高齢者の尊厳と幸福を重視するケアモデルに取って代わられつつある。居心地の良い安全な環境の重要性をますます認識するようになった家族が、現在のニーズを満たすだけでなく、今後数十年間の高齢者人口の大幅な増加を見越した市場の成長を牽引している。

かつては最も困窮している人々のための解決策と考えられていたものが、今では社会の介護インフラの基本的な部分となり、今後10年間で、ますます高齢化する世界人口の幸福のために不可欠となりうる成長分野となっている。